1号艇の行き足、回り足、出足がいいから逃げるかと言ったら、それだけでは難しいです。
他の記事でも書いていますが、6艇全体のバランスによってボートレースの結果が変わるからです。
どんなに1号艇が良くても、スタートから遅れる艇がいると逃げることはとても難しくなります。
1号艇にしてみれば、まず1番の壁は2号艇です。
理想は1号艇に対して2号艇が真横に並走、または2号艇の方が少し前くらいです。
今回は
で記載したイン逃げポイントの
④壁があるか
について考えたいと思います。
1号艇の視点から見る2号艇
仮に枠なりの2号艇がスタートで遅れた場合、
3号艇にしてみれば非常に良い条件となり攻めやすくなります。
これがいわゆる壁が無い状態です。
さらに1号艇にしてみれば、精神的な影響もあるでしょう。
しっかりと6艇が横並びで壁がある状態であれば、ターンマークを回ることに集中出来ます。
しかし壁が無ければどうしても攻めてくる艇が気になり、普段とは意識が変わります。
2号艇がしっかりと1号艇に並走し、攻めてくる艇をブロック出来るかどうか。
これが逃し率というわけです。
逃し率は公式情報やデータサイトで確認することが出来ます。
また、フライングを持っているか、平均スタートタイミング、平均スタート順位も合わせて確認しましょう。
また初日以外の日であれば、節間のスタートタイミングも確認するといいでしょう。
しかし当日、展示航走で確認出来る部分は確認することを忘れずに。
2号艇の行き足
スタート展示でそれぞれの艇が加速していく中で、置いていかれるように見える(下がる)ような時は注意しましょう。
スタートタイミングを加味した上で1号艇、3号艇に比べ半艇身も置いていかれるようなら、
ターンの際には3号艇が先に攻められやすい隊形になるかもしれません。
本番レースの写真ですが
2023年6月25日徳山SGグランドチャンピオンより
一方、十分にスタートが揃うと
2023年6月24日徳山SGグランドチャンピオンより
スタート展示の全体的な見方は、また別の記事で書きたいと思いますが
ここでは単純に1号艇と2号艇を比較しましょう。
2023年6月24日徳山SGグランドチャンピオンより
スタートタイミングは考えずに加速感と伸びを比較します。
一見すると1号艇が遅く、2号艇が早く感じるかもしれませんが
減速し始める手前での1、2号艇前後の距離と、
最後に出てくるスリット写真内の1、2号艇の前後の距離は
ほとんど変わりません。
2023年6月24日徳山SGグランドチャンピオンより
これであれば、本番でスタートが揃った場合は2号艇が置いていかれる様な船足ではないでしょう。
2号艇の選択、差しと外マイ
また1号艇が逃げるかどうかという意味では、2号艇が差しか外マイかでも変わってくるでしょう。
現在のボートレースでは2号艇は差しに構えるのがオーソドックスな展開です。
これは1着になることを考えた上での展開ですが、差しに構える為には早めに減速して
しっかりとターンマークと1号艇の間に入っていかなければなりません。
しかし減速している時間が長い分、3号艇が攻めるタイミングを与えてしまうことにもなります。
逆に3号艇は2号艇が減速している間に、引き波に沈めて前に出ようとします。
この攻防の中で2号艇が1号に対して差しではなく、外マイを選択した場合は
通常の展開で3号艇が進みたい進路を2号艇が塞ぐ形になり、
レースの展開そのものが変わってきます。
その結果攻め手であるはずの3号艇が攻めきれず、
1号艇の逃げやすい状況を生み出すことも考えられます。
2号艇が1着になるには差し、2着を確実に取りたいなら外マイ。
基本的には1着を狙ってのレースを考えますが、選手それぞれの状況によっては [2着を確実に]
という状況も当然あるでしょう。
選手それぞれの特徴として、2号艇2コースの時に
外マイに行く、行かないというのもあります。
1,600人を超えるボートレーサー全員の特徴を覚えることは無理ですが、
実際に自分が見たレースで、2号艇の時に外マイを選択した選手がいれば
メモなどして次回同じ状況があった場合、予想の1つに加えましょう。
コメント
舟券を買う、外れる、また舟券を買う、また外れる、次は当たるかも、また買う、やっぱ外れる。いつまでこれの繰り返しをするの俺。でもこのブログと出会った。なんか変われるかな俺。いやそろそろ変わらなきゃ俺!