「このレースは逃げる」と言って、実際には負ける。
ボートレースをしていると、そんな経験はよくあると思います。
多くの人が出走表やデータ、選手の名前に捉われ過ぎています。
データももちろん重要ですが、それだけでは結局安い配当しか取れません。
ボートをいくらかやってきた人なら誰もが [イン逃げ率] を確認することでしょう。
このイン逃げ率を [どう使うか] が重要なのです。
ある選手がデータでイン逃げ率が70%だったとしましょう。
それはあくまで過去の統計的なデータであって、
今あなたが賭けようとしているレースが本当に70%で逃げるのでしょうか?
30%の負ける日かもしれませんよね。
実際にイン逃げするかどうかは、1号艇の船足とそのレース6艇の総体的なバランス、
レース展開によって決まるのです。
イン逃げポイント
①1号艇の行き足
②1号艇の回り足
③伸びる艇がいるか
おおよそこれらの情報を展示航走で確認した上で、データも参考にするべきです。
ここでは
①1号艇の行き足
について考えていきましょう。
起こし位置とタイミング
あくまでも基本的なものですが、1号艇1コースの起こし位置は130mです。
2マーク側、小回り防止ブイのあるところが130m位置です。
もちろん前付けなどあれば、その限りではありませんし、枠なりでももう少し前から起こす選手もいます。
ただほとんどの選手が1号艇で枠なりであれば、この位置を目安にします。
そして次に起こしのタイミングですが、130mで大時計の針が8半の時が通常のタイミングです。
![](https://boatrace-no-mikata.com/wp-content/uploads/2023/07/130m起こし-1024x576.png)
2023年6月20日徳山SGグランドチャンピオンより
(実際の時間で言うと7秒半ですが、
選手がタイミングを図る上でカウントダウンしていくので、
10、9、8、8半、という具合になります。
8秒半というよりも、8半というのが一般的なようです。
業界用語みたいなものですね。)
つまりスタート展示で1号艇の行き足を確認する時は、
通常のタイミングで起こした時に、スリット付近に届いているかどうかです。
単純にスリット写真を見て遅れているかどうかではなく、
起こしたタイミングに対してどうかを見なければなりません。
![](https://boatrace-no-mikata.com/wp-content/uploads/2023/06/スリット-1024x576.png)
2023年6月20日徳山SGグランドチャンピオンより
行き足の悪さを加味した上で、8半より早い8秒付近で起こす場合もあります。
にも関わらずスタートが届いていない場合は、かなり危険な1号艇と言えるでしょう。
たまに
「展示では遅れていたが、この選手なら本番は大丈夫だろう。」
と言った会話を耳にします。
明らかにイン逃げしそうな一般戦の有名A1レーサーでも、
調整が合っていない時は遅れることもあります。
これは行き足の悪さによるもので、データでは分からない部分です。
しかし、展示航走をきちんと見れる様になれば見抜くことが十分できます。
8半で起こし、スタート時は若干遅れているが、伸び返して1マーク手前で追いつく。
これは行き足に関しては問題ありません。
![](https://boatrace-no-mikata.com/wp-content/uploads/2023/06/伸び-1-1024x576.png)
2023年6月20日徳山SGグランドチャンピオンより
行き足はあくまで1マーク手間まで。
ターン勝負になる前までなので、ターンマークに至るまでにどうなるかをしっかり考えましょう。
そこからの流れで選手はターンしていくので、非常に重要です。
1マークへの展開予想
では1号艇の行き足が悪いと思ったとしましょう。
ただそれだけで舟券を購入するのは難しいです。
どれぐらい悪いのか? を考えましょう。
スタート直後にまくられてしまうのか。
若干遅れながらも1マークまでは持たせるのか。
何とか1マークを持たせたとしても、
行き足が悪い分ギリギリまでアクセルを離すことが出来ず、結果的にターンマークを外すのでは。
様々な展開を考え、明確な理由を持って答えを導き出した上で初めて
1着になる艇はどれか、という次のステップに進むことが出来るのです。
詳しくは別の記事に書きますが、展示航走の6艇を比較する必要もあります。
1号艇の行き足が悪くても、他艇が同じくらいであれば状況は変わります。
初めに書きましたが、ボートレースは6艇の総体性が結果に影響します。
しかし行き足1つ考えるだけでも、漠然としたイン逃げ率というものが、より明確なものへと変わっていくのです。
データ上では勝ちそうな1号艇が負けるレース。
データ上では負けそうな1号艇が勝つレース。
それだけで高配当を狙うことが出来ます。
コメント
ボートレースをはじめて半年のポンコツ舟券師です。西岡成美と守屋美穂が大好きです。行けばいつも負けています。この情報で勉強して万舟券ゲット目指して頑張ります。次回の情報楽しみにしてます。