ボートレースは第1ターンマークでの攻防が勝敗を大きく左右します。
そのターンマークに、どういう隊形で6艇が入ってくるかは非常に重要です。
当然、舟券を当てる上でもそこを予想できるかどうかが大きなポイントです。
ボートレースはルールの上では、内隣の艇に対して1艇身差がつかないと内方向へ
斜行することはできません。
ただボートレースはルールはあってもグレー部分が多く、実際には1艇身差がなくても
斜行していく場面は多々あります。それによって転覆などあれば減点等はありますが。
いずれにしてもスタート後、他艇より伸びていくことでターンマークまでに差をつければ
有利にレースを運べます。
伸びる艇はスタートラインやや手間から力強く伸び初めてその結果、
スタート後に他艇と差がつきます。
スリット写真のタイミングで早い場合、遅い場合ありますが
展示で伸びた艇の加速具合、他艇との差を頭の中で本番のスタートタイミングが合った場合の
場面に置きかえてみます。
6艇の行き足を確認するためにも、スタート展示を活用しましょう。
1艇身、半艇身? 0.○○秒で大きく変わる
まず1号艇については、1号艇(行き足)で紹介しましたのでチェックしてみてください。
上記の記事の中で1号艇の基本的な起こし位置とタイミングについて書きましたが、
その他の艇については、レース場や選手に差があるので明確に判別できません。
決まった1艇に注目することなく6艇全体を視野に入れ、展示を見ます。
そして6艇の加速感を見ます。
ひとまずスタートタイミングは気にせず、壁があるか編で紹介した2号艇に限らず
スタートライン付近から左右の艇との差がついていく艇がいないか
アクセルを離して減速し初める場所まで見ます。
2023年6月20日徳山SGグランドチャンピオンより
その時の6艇全体の位置関係、デコボコな並び順を覚えておき、
(ここでは既に1,2号艇が減速しています。)
2023年6月20日徳山SGグランドチャンピオンより
その後表示されるスリット写真と比較し変化があるかを見ます。
2023年6月20日徳山SGグランドチャンピオンより
例えばこの場合、
2号艇は1号艇に追いつき、3号艇はスタート時より僅かに2号艇と差がついています。
4号艇は3号艇より1艇身遅れから、横並びとまでは行かないまでもほぼ同じ位置くらいに、
5号艇は4号艇と変わらず、
6号艇は5号艇より少し前に出ています。
ここでスタートタイミングを見ます。
フライングだった艇は本番レースでは必ずそのタイミングより後ろになる訳ですから、
他の艇との艇間を確認し引き算します。
上記のスタート展示から本番を想定します。
1~3号艇はフライングのタイミングなので、スリットラインに合ったところで考えると
スタート後に1号艇より2号艇、2号艇より3号艇が少しづつ出るくらいの関係で、
4号艇は3号艇より3/4艇身ほど出て、ほぼ変わらず5号艇、5号艇より少し6号艇が出る。
このような隊形が想定できます。
次に考えるのがスタートタイミングです。
ボートレースにおいて0.15秒で1艇身差がつくというので、
0.07~0.08秒で半艇身前後、0.05秒で1/3艇身となります。
ここでデータを活用します。
各選手の平均スタートタイミング、順位、節間のタイミング。
データサイトを上手く使えばレース場ごとや、G1/SG時、一般戦時、
フライング有(F持ち)の時など細かな条件のものを確認できます。
あとは可能であれば選手の状況です。
フライングをした場合のリスクは皆ありますが、その大きさは変わる場合もあります。
当然すでにフライングを持っている選手は2回目は避けたいですし、
予選突破した選手は無理できません。
ましてや予選突破があまりない選手は尚更です。
コンマ数秒を予想するのは無理ですが、左右の艇に対してそれぞれ早い遅い。
スタート遅れる可能性の有無。
可能な範囲で予想しましょう。
スタート展示はあくまで1マークへの展開予想
伸びる艇がいるから捲って1着。
というような、結果に直結させるのは危険です。
直線で捲っていけてもその後にはターンマークを周らなければなりません。
さらに途中に抵抗しそうな艇がいないか、
捲りなのか、捲り差しなのか。
急いで結果を出さず、起こり得そうな展開を予想しましょう。
ボートレースのスタート時、そのレース場のコース幅に対して6艇が
それぞれ隣りの艇と均等な間隔を空けて各コースに入り、スタートをしていきます。
1号艇はあまりコース内側に寄るとターンがしづらいです。
そのため出来るだけターンマークから離れてターンをしたいのですが、
あまりに外側を走り過ぎると2号艇以降の各艇の距離が保てない為、減点対象となります。
同様に1号艇以外の艇も、内側の艇と距離が空いている方がターンをし易いので、
公正かつ公平なレース運営の観点からそれぞれ均等な間隔とされています。
外からまくっていく艇はターンマーク方向へ斜めに走りますが、
その間にも他の艇もターンマークへの距離は縮まっており、
伸びる艇がいたとしても外になればなるほどどこかで止められる可能性はあります。
これはレース場が大きく関係してきます。
戸田に代表される、第1ターンマークまで幅が狭いレース場では1〜6号艇の間隔も狭くなり、
伸びた艇はターンマークに対しても距離が短い分、
1号艇よりも先にターンマークを周るかもしれません。
一方、大村の様なコース幅が広い場所では逆にターンマークまで距離がある分、
外から捲っていく距離が長くなり、ターンマークに到達する前に1号艇が先に逃げることもあります。
伸びる艇がどれくらい出ていくか、
先にターンマークへ辿りつける艇はどれになるか。
そこを慎重に予想しましょう。
展示航走は何レースも見て、実際のレース結果と照らし合わせる。
ハズレたレースを見返し、何か見落としがなかったか確認する。
その繰り返しによって次第に感覚が身につきます。
ボートレースは予想する過程も楽しめるものです。
知れば知るほどレースごとの空き時間が短く感じてきます。
コメント
いやぁ、ボートレースはほんま奥が深いですな。だからおもしろい。まだまだこのブログを見て勉強しますよ。次も楽しみにしてます。